予防接種の種類(1歳以降での予防接種

MRワクチン(麻しん風しん混合ワクチン)

1歳になったらすぐに接種してください。

麻しん・風しん混合ワクチンで1回の予防接種で一度に両方の病気を予防出来ます。 平成18年4月より2回接種法が導入され、生後1歳と小学校就学前にそれぞれ1回ずつ接種します。
麻しんは赤ちゃんが感染すると1週間ほど高熱が続き、合併症を起こす危険もあり、とても怖い病気です。さらに、感染力が非常に強く、絶対に感染させないようにしなくてはなりません。
風しんは子供が感染する時点では比較的軽い病気ですが、年齢が高くなると症状が重くなります。
さらに、妊婦さんがかかると先天性風疹症候群 (CRS)といって先天性心疾患、難聴、白内障などの障害が生まれてくる赤ちゃんに生じる場合があるので注意しなくてはいけません。
お子様が1歳になったら誕生日プレゼントと思ってすぐに接種して下さい。
【注意】2歳の誕生日がきたら定期接種の対象から外れますので、公費で接種することができなくなります。

水痘ワクチン=みずぼうそう

効果は実感できる場合が多いです。

水痘は主に空気感染でうつり、感染力が大変強い発疹症です。全ての発疹がかさぶたになると人にうつさなくなりますが、そこまでには7~9日間ほど日数かかり、その間保育園や学校は休まなくてはなりません。
また、健康な小児が水痘に罹った場合は重症化することはほとんどありませんが、免疫不全の人や免疫抑制剤の投与を受けている人、あるいは出産の直前直後に罹った新生児では極めて重症になりやすいです。
水痘ワクチンの発症予防効果は1回の接種で80~90%です。
平成26年10月から定期接種となり、3歳になる前までに2回接種することが標準となりました。
2回目の接種は1回目の接種から3ヵ月以上(標準では6ヵ月から1年)経過した後に接種します。

また、水痘の患者さんと接触があった場合、72時間以内に水痘ワクチンを接種すると約80%の確率で発症を予防することができます。

おたふくかぜワクチン=おたふくかぜ

難聴の予防効果があります。

任意接種ワクチンです。
おたふくかぜに罹った場合、その合併症として難聴が問題となっています。その頻度は、従来15,000~20,000人に1人とされていましたが、最近の調査ではもっと多く、200~600人に1人といわれています。片方の耳だけのことが多いため気づかれないことがあり、しかも高度で難治性です。この難聴を予防するにはワクチン接種しか方法はありません。そのほか、無菌性髄膜炎や精巣炎(多くは片側性で不妊の原因になることは少ない)などの合併症もあります。

おたふくかぜワクチンの発病防止効果は、1回のみの接種の場合は約80%~90%です。

しっかりと免疫をつけるためには1回目の接種から数年して2回目を接種することが勧められています。
新しい母子健康手帳には、2回目の接種を記録する欄も設けられています。2回の接種は世界では標準となっています。

副反応として無菌性髄膜炎の発生が数千人に1人の頻度であります。しかし、自然感染では無菌性髄膜炎が100人に1人程度とかなりの頻度でみられること、難聴の心配があること、保育園や学校を長期間(1週間前後)休まなくてはならないことなどを考慮すると接種した方が良いと考えます。
1歳を過ぎたら集団生活を始める前までに1回目の接種をすることをお勧めします。
現在、名古屋市では1歳から就学前までの小児に対して公費助成があり、この年齢の人には3,000円の費用でおたふくかぜワクチンの接種できます。
なお、2回目の接種については、今のところ公費の助成はありません。

日本脳炎ワクチン

特別措置接種年齢が拡大されています。

日本脳炎は日本脳炎ウイルスの感染によって突然の高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどをおこす急性脳炎です。
ヒトからヒトへの感染はなく、ブタなどの動物の体内でウイルスが増殖した後、そのブタを刺したコガタアカイエカ(水田等に発生する蚊の一種)などがヒトを刺すことによって感染します。感染しても大多数の人は、無症状に終わりますが、もし脳炎を発症した場合20~40%の人が死亡する大変怖い病気です。
主な副反応は、注射部位の紅斑、腫脹、発熱等です。

接種は1期の初回接種2回とその1年後の追加接種1回の計3回で基礎免疫を完了し、9歳になってから2期の接種を1回行います。
1期の初回接種は、生後6~90ヵ月(標準として3~4歳)に、6日から28日までの間隔をおいて2回接種します。通常は3歳になってから開始します。
1期の追加接種は、初回接種終了後、おおむね1年後に接種します。
2期は、9歳以上13歳未満(標準として小学校4年生)の接種になります。
日本脳炎の定期の予防接種については、生涯で4回の接種をすることになっていますが、平成17年5月以降、厚生労働省から積極的な接種勧奨を差し控えることとされていたために必要回数の接種が終わっていない人がいます。
そのため、平成7年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた方は、20歳未満の間に不足回数分を定期接種として公費で受けることができます。

二種混合ワクチン(DT)=ジフテリア・破傷風

小学校6年生予診表が配られます。

ジフテリア、破傷風の混合ワクチンです。
11歳以上13歳未満の小児が対象で、小学校6年生の時に学校から予診票をもらってきます。
副作用は局所反応、注射部位の発赤、腫脹が多く見られます。

子宮頚がんワクチン(サーバリックス、ガーダシル)

ワクチン接種後も年に1回子宮がん検診

平成25年4月から定期接種になりました。
子宮頚がんは、日本では年間約8,500人の女性が発症し、うち約2,500人が死亡しています。
子宮頚がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)という発癌性のウイルスの感染によって発症します。
通常はHPVの感染が起こっても、皮膚の新陳代謝で感染した細胞は自然に排出されていきます。ごく一部の場合、発がん性の高いHPVに感染した細胞が排出されずに子宮頸部にとどまって、数年~数十年かけてHPVの感染細胞が変形してがん細胞となり発症します。

子宮頸がんはワクチンによって予防することができる唯一のがんです。子宮頚がんワクチンは、国内および国外で子宮頚がん患者から最も多く検出されるHPV16型と18型に対して有効な成分を含んでいて、子宮頚がんの発症を約70%減少できるといわれています。

現在、日本ではサーバリックスガーダシルの2種類のワクチンが導入されています。
いずれも半年間に3回接種して免疫をつけます。
サーバリックスは10歳以上の女性に、通常、0、1、6ヵ月後に計3回、上腕の三角筋部に筋肉注射します。
ガーダシルは9歳以上の女性に、通常、0,2,6ヵ月後に計3回、上腕の三角筋部に筋肉注射します。
いずれのワクチンも、副反応として接種部位の疼痛、発赤、腫脹が高率(80~90%)にみられます。
なお、定期接種としての対象者は、いずれも小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女性です。それ以外の方は任意接種となります。

ワクチンによって全ての子宮頚がんが予防できるわけではありませんが、子宮頚がん検診と併用することによってはじめてほぼ100%近い子宮頸がんの予防が可能になります。
残念ながら、日本では20代の子宮がんの検診率が、アメリカ約90%、イギリス80%など日本以外の先進国と比較して、22%と極めて低いのが現状です。必ず年に1回は子宮がんの検診も受けるようにしてください。

 

インフルエンザワクチン

重篤な合併症や死亡予防するために接種します。

任意接種ワクチンです。
インフルエンザHAワクチンには、A型株及びB型株が含まれており、毎年5~6月頃に次のシーズンのウイルス株が決定されます。
インフルエンザワクチンの感染予防効果は100%ではありませんが、ワクチンの接種により、インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限にすることが期待されています。 ワクチンの効果は、年齢、本人の体調、そのシーズンのインフルエンザの流行株とワクチンに含まれている株の抗原性の一致状況によっても変わります。
日本における研究では、65歳以上の健常な高齢者については、約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったという報告があります。
小児については、1歳以上で6歳未満の幼児では発病(発熱)を阻止する効果は約20~30%であったという報告があります。
したがって、ワクチン接種を受けた人であってもインフルエンザに羅患することはよくあります。

インフルエンザワクチンの効果のある時期については、1回目接種後、1~2週後に抗体が上昇し始め、2回目の接種後、約1ヶ月くらいでピークに達し、3~4ヵ月後には低下傾向を示します。 従って、 ワクチンの予防効果が期待できるのは、接種後2週から5ヶ月程度とされています。このため毎年接種することが必要です。
接種量は、生後6ヵ月~3歳未満は0.25ml、3歳~13歳未満は0.5mlを2~4週間の間隔で2回接種します。13歳以上の場合は、成人と同じで、0.5mを1回のみか、およそ1~4週間の間隔で2回接種します。
副反応は、一般的に局所反応としての発赤、腫脹、硬結、疼痛などが認められています。 なお、インフルエンザウイルスの増殖には孵化卵を用いますので、卵アレルギーが明確な方(食べると蕁麻疹出たり口の中がしびれる方)は、基本的には接種できません。

津村こどもクリニックのご案内

名古屋のママとパパの味方 津村こどもクリニック TEL:052-914-8248 名古屋のママとパパの味方 津村こどもクリニック TEL:052-914-8248
診療案内診療案内
お問い合わせ 病気と対策 病気Q&A BLOG